頸肩腕症候群

頸肩腕症候群ってどういうもの?

頸肩腕症候群とは、

日本産業衛生学会より『作業系態様に関わる負荷が上肢系の筋骨格系組織に作用することがその発生や増悪の一要因となる多要因性の障害である』①と定義されています。

肩こりや腱鞘炎の症状と似ており、病院や整形外科の検査で原因がはっきりしないものに分類されます。

画像診断では、頚椎の変性や頚椎椎間板ヘルニアの疑いもなく、胸郭出口症候群の検査も異常ではありません。

代表的な症状としては、頭の後ろ・首・背中・二の腕・手首・指などの筋の凝りやだるさ、痛みがあるだけでなく、腕・手指等のしびれを伴うことも。また稀に筋力の低下、倦怠感といった自律神経失調症の症状や、不眠・食欲低下などのうつ症状がおこる場合もあります。

 

頸肩腕症候群の原因とは


原因は コンピューターや事務作業などの肩から指先を用いる作業で、反復動作・力の発揮・偏った姿勢・拘束された姿勢などにより症状が発症し、それでも継続していると悪化していきます。 また、仕事の作業時間や休息といった肉体的要因、ストレスなどの心理社会的要因、寒さからくる冷えなどの環境の要因が大きく影響する場合も少なくないでしょう。

 

当院での検査

 


首の関節可動域検査を行います。多くは可動域制限がなく、筋肉の硬さが症状としてみられます。 神経学的テストでは深部腱反射の異常は見られない。一方で20%の割合で腕の神経症状があり、徒手での正確な検査が必要となります。(陰性なら筋肉もしくは血管に問題があると考える) 治療法(アプローチ方法) 痛みがでて1ヶ月くらいは、徒手療法にて除痛をおこないます。2ヶ月めに入ると徐々に痛みが軽減していく様子をみながら運動療法をとりいれます。 神経症状があり、痛みも強い場合であれば、頚椎への治療は注意が必要です。首を鳴らすような激しい矯正ではく、頚椎の動きを確認しながらのモビリゼーションをおこないます。 神経症状がない場合、原因となる筋肉をトリガーポイント療法することで、筋肉の緊張が緩み、痛みが軽減します。同時に姿勢の再教育を目的に運動療法をとりいれます。 スポーツ復帰・日常生活復帰できる期間として 8週間の徒手療法で66%が改善されます。②再発率が32%であるため③、痛みが軽減してもコンディションを経過観察することをおすすめします。 

 

お問い合わせ

ご予約・お問い合わせはこちら!【TEL:048-829-7963】

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