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若年者でも腰痛が起こるのはなぜ?もしかしたら

若年者(中学生〜高校生くらいの)腰の痛みについて

 

 

多い疾患としては「腰椎分離症」といわれるものがあります。

 

先天的素因で発生するものもありますが、多くは腰椎疲労骨折が原因です。

 

バレーボール、サッカー、野球など、あらゆるスポーツで発生します。

 

要因として、腰椎の伸展・回旋動作による繰り返しのストレスが挙げられ、関節突起間部に外力が加わり亀裂が生じます。若年者で腰椎を訴える場合には、まず疑うべき疾患です。

 

症例

17歳の男の子が1週間前、サッカーの試合中に腰痛が出現する。その後も運動を継続して様子をみたが、疼痛(ズキズキと痛む)が強くなったため受診されました。前屈運動では痛みがなく、伸展時(反るような動作)に疼痛が強く出て、触ると腰椎5番の棘突起(ボコッと出た背骨)に痛みが生じてました。整形での受診をすすめ、単純X線画像で明らかな所見がなかったものの、MRI検査にて右側腰痛5番椎弓に亀裂が発見され、腰椎分離症と診断されました。

 

 

ここで臨床の鍵ですが、

 

 

①若年者の腰痛では、腰椎の伸展痛、回旋痛、棘突起の圧痛、ケンプ動作で痛みがでれば腰椎分離症も考える必要がある。

 

②筋筋膜性腰痛とは異なり、安静や理学療法で症状が改善されない腰痛、頑固な腰痛、しばらく休んだ後に復帰してもすぐに再発する腰痛などでは腰椎分離症が隠れていることがある。

 

③症状からの類似疾患として仙骨疲労骨折も挙げられるためMRI読影の際に注意する。

 

④分離症には片側分離が多く、治療を完了しないまま復帰すると分離が癒合しない場合が多い。また片側分離が残存すると、対側(反対側)に外力が増加するため対側分離症の発症率が高くなる。

 

 

「ウチの息子、何ヶ月も腰が痛いって言ってるけど大丈夫かしら…?」

 

こんな心配はありませんか?

 

投稿日:2017/01/26

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